This is Terra Renaissance.テラルネッサンス世界会議2018年東京大会に参加してきました

【テラ・ルネッサンスが更に好きになりました!ーThis is Terra Renaissance.テラルネッサンス世界会議2018年東京大会に参加してきました!ー】

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認定NPO法人テラ・ルネッサンス
https://www.terra-r.jp/index.html

6年ぶりの世界会議の開催。会場入口では、各国から帰国した職員の方、インターンの方々が笑顔で出迎えてくれました!久しぶりに笑顔と笑顔で言葉を交わし、話は尽きず(^^)開演前にはすでに、会場全体が温かな空気で包まれていました。

世界会議最初は、ウガンダ事務所長のオテマ・ジミーさんとカンボジア事務所スタッフのサムリット・ラウさんからのお話がありました。

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「テラ・ルネッサンスは希望の家族」
「課題は沢山あるけど、それを受け入れてくれる人たちがいる、安心できる場がある」
という言葉がとても印象的でした。

「家族のような心の繋がりをもつ組織(一般企業やNPO)」と「安心できる場を持つ家族(家庭)」が世の中に沢山増えていったら、世界はより人を大事にする方向に変わっていくようになるのでは。
どんなにAIが発達しても、世界を創るのは人間、そしてその人と人との繋がりなんですね!

後半は、演出家の平田大一さんの講演。
平田さんの熱いメッセージと笛と太鼓の音が会場に響き渡った時、会場の空気が一つになりました。

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「言葉を超えた感動は真の自尊心を生む。それは国境も人種も何もかも超える力を持っている」

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テラ・ルネッサンス創設者の鬼丸さん、理事長の小川さん、トシャさん、平田さんとの対談でも、テラルネの活動と平田さんの活動に沢山の共通するところ、繋がりを見つけることができました。

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「ひとりひとりに、未来を創る力がある」なら、どんな状況にいても、自分自身に誇りを持って生きていくことができる。
日々の忙しさに忘れがちになった時があっても、いつでも何度でも思い出すことができる、それが人間にはできるから。

今日は、私の故郷秋田で世界大会!
秋田でも良き出会いと感動がありますように!!

「コンゴの紛争資源問題からとらえるビジネスと人権」~紛争影響地域の住民を支える開発援助のあり方@東京大学に参加してきました!

コンゴの紛争資源問題からとらえるビジネスと人権」~紛争影響地域の住民を支える開発援助のあり方@東京大学に参加してきました!

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522日に行われたシンポジウム、沢山の方々が参加されていて、関心の高さがうかがえました。

 登壇者は、世界銀行カントリーマネージャー、経済学博士のノエル・ツィアニ氏

コメンテーターとして、認定NPO法人テラ・ルネッサンス理事の鬼丸昌也氏

モデレーターは、東京大学政策ビジョン研究センターの華井和代先生でした。

 

私は、後半の質疑応答からの参加となりましたが、コンゴの現状とこれからの平和と安定を維持していくために、コンゴの人達と私達ひとりひとりが政府も含めて国際的に連携をして、どのように構築していったら良いのか、これからのコンゴの未来を考えるのと同時に日本の国際協力の在り方が問われるセミナーとなりました。


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1️⃣世銀の提唱する「マーシャルプラン」ノエル博士より

現在のコンゴ政府は、住民のニーズを知りそれを実践することが出来ておらず、国家機構が整っていない状況そのギャップを埋めるために、NGO活動が極めて重要な働きをしている。しかし、これは本来政府がするべきである。

この「マーシャルプラン」は、コンゴの再建(普通に機能する国家となる)ために、包括的なあらゆる整備(セキュリティ、ガバナンス、インフラ等)を行う計画で、現在導入に向けて分析をおこなっているところである。

 

また、外部からコンゴをはじめアフリカのやってきた人が活動する際に大切なこととして、現地の人々がオーナーシップを発揮できる環境を整えること。何をしたいのか?どのようなことを望んでいるのか?をぜひ聞いてほしいし、その答えも大切にしてほしい。

 

また、世銀が2002年に制定した鉱山法にも触れ、外国からコンゴはリスキーな国であるとされているため、この法が、コンゴの人達にあまり有利でない内容が含まれていたが、ここ23か月前に改正された。その改定によりコンゴの国に利益をもたらすようになるのでは、ということでした。

(鉱山開発で得た利益の85%がコンゴに入ってきていなかったとのこと)

 

2️⃣ コンゴの鉱物の輸出先の変化について

輸出先が、アメリカからベトナムや中国に変化してきていることについては、3TG(スズ・タンタルタングステン・金)の中に紛争鉱物の割合が多いからではないか?

という質問に対して、華井先生は、20128月に施行された「ドット・フランク法(ドット・フランク・ウォールストリート改革及び消費者保護法)」に基づき、コンゴ産及び隣接国産の紛争鉱物を含んでいる場合「紛争鉱物報告書」を作成し提出する必要があるため、コンゴ側で、この鉱物はコンフリクトフリーということをアピールしたとしても、それが本当にコンフリクトフリーなのかどうか、確認をするために、大変多くの時間とコストを要するため、コンゴから輸入するより時間もコストも要しない国(例えばタングステンであれば、中国からも輸入できる)から輸入する傾向にあるためではないかとのことでした。

 

こうした状況から、その規制導入によりコンゴ産の鉱物価格が下落し、収入源を失った労働者や住民の生活状況が悪化するという問題が発生しているため、鉱物取引規制だけでなく、住民の生活を保障する援助が必要となってきます。

 

3️⃣ドイツ・北欧・オランダ産のエシカルスマホ「フェアフォン」は、iphoneと肩をならべるところまで広まっていくか?

テラ・ルネッサンスの鬼丸さんは「日常を社会化する」ことに触れ、コンフリクトフリーな「フェアフォン」が普及していくことは、現状ではとても難しい。

「日常を社会化する」ことがいか

に、かっこいいとか特に若い世代からどんどん浸透させていくことが、大切。

これからの若い世代から社会を変えていってほしい。f:id:sachicomame:20180525213137j:plain


鬼丸さんからのメッセージの中で特に印象的だったのは、最終的にはテラ・ルネッサンスのようなNGOが無くなること(世界が平和になること)が、目標だということ。それは、その国の人々がその国の人々の手で問題を解決し、自立していくことが、大切だからです。


人道支援の緊急援助は、対処療法に過ぎず、自立支援を見据えた援助を織りなしていくことが、JICAをはじめ日本の国際協力に問われている。

 

ノエル博士が仰った「人間が想像したことしか実現しない」世界であるならば、コンゴ初代首相のパトリスルムンバが言ったように「コンゴの未来は美しい」はずです。


その未来を創造していくのは、この地球に住む私達ひとりひとりなのだと、このシンポジウムに参加して感じたとともに、「自分に今、何が出来るのだろう」という問いを日々自分自身に投げかけることを忘れずに生きていきたいと、改めて思いました。

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